新型コロナウィルス感染予防対策をとりながらの生活は、私達の活動を大きく制限しています。中でも、近年体力の低下が叫ばれている子ども達は、さらに運動をする機会・時間ともに減少し、体だけでなく心にも影響を与え始めていると言われています。実際にそのように感じる場面が目に見えて増えてきたのが現実です。
【参考/文部科学省HP】
・子どもの体力の推移
https://www.mext.go.jp/kids/find/sports/mext_0002.html
対策をとりながら「スポーツ」を行う事は、様々な制約をともないます。子ども達が体を動かす為のハードルは以前と比較して高く、又、学校での活動も減少せざるを得ない状況がありました。そのことが「スポーツ」に上手く関われない子ども達が増えている要因の一部とも言えます。
私達スポーツ施設はそのような中でも、体を動かす環境を提供し続けるために、種目や施設に合わせた利用ガイドライン作りを行い、実践してまいりました。施設により異なる状況も有る点や、何より感染の状況は地域によっても常に変化をしている為、100%の対策ではないかもしれません。しかしながら、皆様が対策に頑張られている状況と同様に、それぞれの施設が種目や業種で培った知見を共有し、可能な対策を取り続けています。
コロナ禍での生活の中では、「スポーツ」の存在は希薄になっている方もおられるかもしれませんが、生活の中に運動習慣をとりいれることは、私達大人はもとより、子ども達の「体と心」に良い影響を与える事が分かってきています。
【参考/スポーツ庁HP】
・「お医者さんに聞いてみた」スポーツの効能
https://sports.go.jp/tag/life/post-47.html
また「観るスポーツ」は人々に希望や感動を与えるエンターテイメントでもあります。閉塞感を感じる事の多い今、生活の質の向上にも繋がっているのではないでしょうか。(そうでは無い方、思わない方がもちろんいらっしゃって当然だと思います。)
「子どもにスポーツを」と言ってもひとりひとりの状況は違います。保護者の皆様におかれましては、お子さんの・体力・体調・メンタルの様子を注視しつつ、無理なく楽しく体を動かすことをサポート頂ければ幸いです。「この子には負荷が強い。」と思うことをすぐにはじめる前に、普段の生活の中でできることから、少しづつ体を動かす機会を増やして頂ければと思います。体を動かす遊びはもちろん、家の片づけや風呂掃除、料理や庭いじりも、継続して行えばスポーツの様な運動強度があり、良い効果をもたらします。ストレスに感じないように時間や内容に目標を持つなど工夫も必要かもしれません。まず体を動かすことに慣れてから、私達の様なスポーツ施設や団体を上手く利用頂くこともひとつかと思います。
ある時になったらお子さんの体力面でも、興味からでも「スポーツをやらせてみたい。」と思う時がくるかもしれません。その際はぜひ「お試し」の機会をご利用くだださい。スイミングはもとより、サッカー、野球、バスケ、テニス、ダンスなど様々な種目には、いろいろな施設、団体で体験メニューが用意されています。その中にその子の「できるかも。」の種が隠れているかもしれません。
「体が動く=心が動く」とも言われます。私達はコロナ禍の中でのスポーツの力を信じ、前を向いて進んで行きたいと思います。
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